参考文献:
「今心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話」武田邦彦 山と渓谷社
この記事を読むと、
「二酸化炭素CO2を削減してはいけない本当の理由」
がわかります。
生命にとって二酸化炭素(CO2)は必要
地球に生きる生物・植物にとって、二酸化炭素(CO2)は非常に大切なものである。
植物は光合成に二酸化炭素を使用します。
人間は進化の過程で二酸化炭素を取り込む機能が失われましたが、それは食物から炭素を得ることができるようになったからです。
つまり人間も二酸化炭素は必要だということです。
CO2と生命の関係と歴史
地球が誕生した時には、大気の約95%がCO2でした。
このCO2が生命の息吹となり、かけがえのない命というものが誕生しました。
つまり、CO2は命の源であり、生物の食料・ご飯であるということです。
37億年の長きに渡り、生物がCO2を食べ続けて来ました。
もちろん、生物が死んで腐敗すれば元のCO2に戻ります。
ですが、次第に地中や海底に沈み石炭や石油として眠っています。
そして、ついに1700年頃には、大気のCO2量は0.028%まで落ち込みました。
全ての生物は食料であるCO2が無くなり餓死する寸前というところまで来ていました。
産業革命によるCO2量の回復
1760年頃から始まる産業革命が起こります。
ワットの蒸気機関車が発明され、その燃料は石炭です。
石炭や石油は地下に埋まっており、元々は生物の死骸から出来たものです。なので化石燃料と呼びます。
そしてその石炭を掘り出し燃やします。
さらに100年後には石油が消費されるようになります。
石炭や石油を大量に燃やし続けたおかげで、現在大気のCO2量は0.04%まで回復しました。
しかしながら、大気中のCO2レベルとしては危険レベルであり、CO2削減どころかまだまだCO2が不足している状況です。
もし地球に人間が誕生しなければ地球は生物が1つも居ない死の星となっていたかもしれません。
今後の展開予測
人間がこれからも、石炭・石油などの化石燃料を3万年程使い続ければ、他の生物も一息つくことができ、なんとか絶滅せずに生き延びることができるかもしれません。
そして大氷河期の到来を先延ばしにできるかもしれません。
日本人が間違いがちな知識①
×「太陽光発電、燃料電池自動車はCO2排出量が少なく、地球にとって非常に優しいものである。」
という考えは間違いであり「大ウソだ」ということになります。
科学的かつ歴史的に正しい考えは、
◯「太陽光発電は石炭火力発電よりもCO2を排出しますし、燃料電池自動車は水素H2を使用しますが、地球上に水素は存在しませんので、石炭や石油・天然ガスなどから水素を生成することになります。
よって、CO2排出量はガソリン車の約5倍であり、地球のCO2量が増えるため地球や生物にとって優しいものである。」
ということになります。
日本人が間違いがちな知識②
×「地球温暖化により、北極や南極の氷が溶けると、海面が上昇し、島国が無くなり、大陸が小さくなってしまう。」
◯「現在地球は氷河期である。理由は北極や南極には氷山があるからです。
そして歴史上、温暖により生命が絶滅したということはありません。
むしろ氷河期など寒冷により生命が絶滅したという方が圧倒的に多いです。
そして、氷山が全て溶けても海面は上がりません。
なぜなら、水が氷に変わる時、体積が大きくなり、大きくなった体積分、水より軽くなり浮き上がるため氷山として海面から出ているだけです。
そして、氷が水に戻る時は体積が小さくなり質量は変わらないので、海面は上昇しません。」
おわり。