歴史から学ぶ 貨幣と信用、情報の大切さ

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参考文献:
「ビジネスに役立つ商売の日本史講義」藤野英人 電子書籍

貨幣と信用

日本最古の貨幣と言えば和同開珎ですが、その和同開珎には穴が空いています。

なぜ穴が空いているかと言うと、貨幣を運ぶのが楽だからです。

当時の人々は穴の中に紐を通して運んでいたのです。

また世界的に見れば、穴の空いている貨幣はとても珍しいです。

現日本貨幣である5円や50円は、そういう意味では希少な貨幣と言えるでしょう。

和同開珎が普及しなかった理由

和同開珎はその当時全く普及しなかったそうです。

理由は2つあります。

①偽貨幣が出回っていた

当時、偽貨幣が相当出回っていたため、
本物の和同開珎に信用がなかったのです。

しかし、偽貨幣を作る人のなかには、本物の貨幣より上手に作る人が現れました。

大和政府がその偽貨幣を作っている人を本物の貨幣を作る職人として雇い入れていたという話もあります。

②中国貨幣が使われていた

当時の中国は国力が高かった唐の時代です。

唐は隣国からの信用がとても高く、それに伴って、中国貨幣も信用があり、隣国でも盛んに利用されていました。

情報の大切さ

当時の日本は、大和時代(飛鳥時代)で、遣唐使を積極的に送っていた頃です。

遣唐使は当時、中国から何を持って帰って来たかというと、書物と貨幣です。

比率としては書物8割、貨幣2割

書物の知識や情報から当時の先進国の技術や文化を学び、自国の発展に活用していました。

いつの時代も情報が一番大事であったことがわかります。

そして、必然的に貴重な情報源である中国の貨幣の信用は高くなるということです。

現在中国の世界的ランキングは高くなっています。
中国はこれからイノベーションとテクノロジーで世界シェアを伸ばすと思われます。

これからは中国の世界的動きにも注目して行くと違った視点から世の中を見ることができるかもしれません。

おわり。

参考文献