参考文献:「WHY BLOCKCHAIN なぜブロックチェーンなのか?」坪井大輔 翔泳社
今回は5G時代4種の神器の1つ、
ブロックチェーンについて紹介します。
5G時代4種の神器
5G時代4種の神器は
これらが次の未来を創ると言われています。
つまり、IoTによってあらゆる物から集められたデータをクラウドに保管する。
クラウドに保管されたデータをブロックチェーンシステムで安全に管理する。
それらの集めたデータをどのように活用すればみんなが便利になるかを考えるAI。
という流れが出来上がるのです。
ブロックチェーンとは何か
一言で言うと、
「データを管理する技術」のことです。
データ(履歴)のことを
そして、複数のトランザクションをまとめたものを
このブロックが連なるように保存された状態が「ブロックチェーン」です。
引っ越しに例えると分かりやすい
引っ越しする時は、まず物を梱包します。
・グラス、お皿、カップ→トランザクション
・梱包用のダンボール→ブロック
グラスやお皿などの物をまとめてダンボールに詰め込みます。
(複数のトランザクションをまとめてブロック化します。)
これらのダンボール(ブロック)を順番に並べて鎖状に連ねて運搬(保管)します。
これが「ブロックチェーン」です。
以下の4ステップの技術で構成されています。
①暗号化技術
→データをブロックに詰めて並べる
②コンセンサスアルゴリズム
→みんなでブロックの中身を確認し合う
③P2P(Peer to Peer)
→特定の管理者は存在せず、一人一人が対等であり、みんなで管理し合う
④DLT(Distributed Ledger Technology) (分散型台帳技術)
→すべての記録(台帳)を、ある特定の人に預けるのではなく、みんなが同じ記録を持つことで、データの改ざんを極めて不可能にする
ブロックチェーンで何ができるようになるのか
2008年、サトシ・ナカモトと名乗る人物が、論文を発表します。
その内容が、
「ブロックチェーン技術を使えば通貨が作れるよ。」
というものです。
※サトシ・ナカモトが誰なのか未だに分かっていません。
2009年、ブロックチェーンの仕組みを使ったソフトウェアがオープンされます。
そして仮想通貨(ビットコイン)が作られます。
プライベートブロックチェーン
ブロックチェーンは世界を変える技術ではあるけれども、法律や既得権益などの障害や問題もまだまだあり、導入するまでは時間がかかりそうです。
そんな中、注目されているのが
「プライベートブロックチェーン」
です。
例として、調剤薬局があります。
調剤薬局は、薬の在庫管理が大変になってきています。
新しい薬の登場や、ジェネリックの登場により、在庫が倍増しています。
そこで、今まで繋がりが無かった調剤薬局同士が
この際の薬とお金のやり取りをブロックチェーンで管理する仕組みが既にあるようです。
ある特定の地域やコミニティーでのみ活用しているため、プライベートブロックチェーンということです。
ブロックチェーンの本質は技術でなく思想にある
ブロックチェーンの本質は考え方が新しい所にあるということです。
ブロックチェーンの凄い所は技術でもなくテクノロジーでもない、「考え方」なのです。
ブロックチェーンが世界で完全導入された場合、ある特定の事業者がシェアを獲得する
ブロックチェーン技術が対GAFAの技術と言われているのはここにあります。
つまり、各分野で独占的シェアを持つ
※GAFA:Google,Amazon,Facebook,Appleの4社のことです。
この思想が、世界をどのように変えていくのか。
注目です。
おわり。